BABYMETALの謎を解く

妄想で突っ走ってます!(◎_◎;

実験-BABYMETALをロック史の文脈で語ってみる

今回、ロックの持つ社会性の文脈の中で、BABYMETALについて〝語って〟見たいと思います、、、ってゆーか、そんな大きなテーマでまとまるんかい!って感じw

ま、いつもの如くつらつら書いてみよー(最後どーなることやら、呵々)

 

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しばし歌は歴史を動かす

歌は世に連れ世は歌に連れ

ごくごくたまに目にするこの言葉は、

「歌は世の成り行きを受けて変化し、世のありさまも歌に影響される」

という意味だが、もう少し詳しくいえば、

①歌というものは、人々の心情や主義主張を表現したものであり、

②社会というものは、個々の人々が集まって構成されているのだから、

③人々の心情や主張を表現した歌が社会の動向に刻々と影響を与え、同時に社会の動向が歌によって映し出されることは、人間社会の自然の成り行きであり必然である。

したがって、

④いつの時代であっても、歌(音楽)は社会の動向と不可分の関係にあり、私たちが思っている以上に、歌は歴史の創造に大きな影響力を持つ。ということを示す。

士気を鼓舞したり意志統一を目的とする軍歌や革命歌などまさにそう)

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ロック史のあらまし

サテ、BABYMETALを音楽史の文脈の中に位置付けるまえに、ロック史について簡単に述べてみよう。※なお、筆者のつたない知識による独断と偏見、および長文になり過ぎるためほんの概略だけになります。ですから、足りない部分が多々ありますし、また勘違いしてる部分もこれまた多々あるかも知れません。予めご了承ください。

 

ロックはアメリカからはじまった

アメリカを発祥とするロックもまた社会に、歴史に多大な影響を与えてきた。 

50’sにはじまったロックは、ラブソングを主体とする娯楽性の強い音楽、つまり(今でもそうだが)おもに若者の心情を表現する音楽だった。しかし60’s中ごろ、Bob Dylanの名曲「Like a Rolling Stone」の大ヒットにより、フォークの持つメッセージ性・思想性とロックが融合され、同時代のロックミュージシャンにも多大な影響を与えた。

以後、ロックは単なる若者の娯楽にとどまらない反体制的な思想性を持つ音楽となり、その文化的影響力を飛躍的に拡大させた。(以上、参照先wiki 

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時に、アメリカはベトナム戦争の泥沼にはまり込み、厭戦気分と平和を求める気運が市民の間に広がり、また伝統的価値観や既成の社会ルールに縛られない自由と平和、愛を求める若者らの間から、ヒッピームーブメントあるいはフラワームーブメントと呼ばれる運動が起きた。

もちろん、それら自由や平和・愛や反戦といったメッセージは、ビートルズやローリングストーズなど多くのミュージシャンらの手によって歌に載せられ、世界中の若者へと広がる一大ムーブメントとなった。

 

HEAVYMETALの源流

しかし、人間はそもそも矛盾に満ちた存在。

愛や平和を希求しながら、同時に自分の中にドロドロした欲求や感情をあわせ持つ。

そういう表向きの良心や人間性だけを唱えるムーブメントの持つ偽善性に異を感じ、人間の心の負の部分をクローズアップしロックの爆音で表現したのがAlice Cooper

※彼が表現を試みた世界は、その後オジー・オズボーン(ブラックサバス)、ガンズ・アンド・ローゼズエアロスミスなどへと影響を与え、今日のHEAVYMETALが描く世界の基礎となっている。

 

混迷するロック

サテ、70年代前半、ベトナム戦争の終結とともにヒッピー(フラワー)ムーブメントは下火となった。そのため、ロックの持つメッセージ性は社会へ向かうものより、より自己の内面に向かったり、逆に希薄化して、ただラブを歌う娯楽性に回帰したり、あるいは芸術性の追求などさまざまな方向へと向かい、長大な作品がつくられたり、前衛的な作品・クラッシック楽団との共演・ギターバトル他、ジャンルは細分化され、ロック本来の持つ躍動感やメッセージ性というものが失われていった。

 

77’パンクの登場とロックの終焉

しかし77年、英国病と呼ばれる長い経済的停滞状態に陥っていたイギリスにおいて、階層社会による格差と、当時の米ソの冷戦という覇権争いや民族紛争による紛争と緊張に不満を持つ若者らの、怒りをメッセージとしてパンクムーブメントが起きた。

だがしかし、米国においては英国のような経済的・社会的問題が強くなかったため、ヒッピームーブメントのような世界的社会的現象とはならず、S・ピストルズの解散とともに急速に終息していった。ジョニー・ロットンの解散時の発言「ロックは死んだ」。

音楽的には、単純なリフとスピードによるビートを重視したロック、つまり〝乗る〟ことを重視したRock'n Rollに回帰したものの、〝乗れる〟ことの共通性から、当初からレゲエやスカあるいは80's前半にかけてファンク※1などリズム主体の音楽ジャンル=ダンスミュージックとの融合が図られた。それもまた、77’のパンクムーブメントを終焉に導く原因※2となった。

※1 P.I.L/METALBOX(79年)はまさにロックの解体、トーキングヘッズ/リメインライト(80年)とMJ/ビリージーン(83年)はロックとファンクの橋渡し、GANG OF FOUR/Entertainment!(79年)と POPGROUP/Forces of oppression(80年)はパンクの攻撃性を残している点でまさにポストパンクだった。POPGROUPをひさびさに聴いてみたけど、なんとなくデスボイスのハシリ?って感じもしますね。下リンク参照。

※2 筆者はこれ以降、音楽への興味を失ってしまいほとんど聴かなくなったんだけど、同じような人多いんじゃなかろか?

www.youtube.com

 

その一方、Alice Cooperを起点としたハードロックは、より重くそして重要なポイントはパンクムーブメントのスピード感と攻撃性を吸収し、NWOBHM/HEAVYMETALとして発展し、さらに様々なジャンルへと細分化され、今日に至っている。

 

BABYMETALを位置付ける

ロック史からわかること

長々と述べたが、以上のロック史(が正しければw)から、次の4点が推察できる。

1.社会が大きく変動するとき、メッセージ性を持つ音楽(ロック)が求められる。

2.ここでいう社会の変動とは、経済的・社会的・国際的に負の方向に向かう変動であり、人々の心理面を負の方向に向かわせる事象である。

3.したがって、多くの人々が求めるメッセージとは、心を正の方向に向かわせるメッセージであり、そういう音楽が広く求められ支持されるということになる。

4.以上3点から、フラワーロックが若者に支持され世界的に広がったこと、およびイギリスの怒りという負の感情を元とするパンクムーブメントが急速に支持を失い、世界的に定着しなかった理由が説明できる。また、このことはフラワーロックのラブ&ピースの対立概念として登場したヘヴィメタルも同様に解釈できる。

 

BABYMETALを位置付ける

この4点から、BABYMETALの持つ音楽性をロック史の文脈上に位置づけるならば、

1.現代世界は、民族紛争・テロ・差別・極端な経済格差など、負の事象に覆われており、世界の多くの人々は心理的に正の状態を求める状況にある。

2.BABYMETALはサウンド面において、

  ①躍動感&疾走感、激しさ&過激さを持つロック(メタル/パンク)を継承し、

  ②また同時にキャッチーさの極致であるJPOPのメロディーを継承している。

3.BABYMETALはメッセージ性(歌詞・歌唱・視覚表現=Dance)において、

  ③可愛さ&楽しさ、勇気&前進、差別の否定等の正のメッセージ性を持つ。

4.以上3点から、BABYMETALは、世界が不安と不満に覆われさらに負の方向に

 傾いている現状において、

  ・60's後半のフラワーロックのメッセージ性と、

  ・70’s後半のパンク&HEAVYMETALの躍動感&激しさというサウンド面の、

 両方を受け継ぐ、歴史的にも稀に見るまったく新しい音楽性を持つバンドである、

 と位置づけることが可能かと思う。

 

不思議さの理由

 だからこそ、

・ある人は、言葉が分からなくとも、あるいは今までMETALを一切聞いたことがなくても、メッセージ性(歌唱・視覚表現・キャッチーなメロディー)の中に心が共振する正のメッセージを感じ、METALの爆音部分がまったく気にならず、

 ・ある人は、聴き慣れたMETALの爆音+メッセージ性(歌唱+視覚表現)に心が共振し、キャッチーなJPOPのメロディーやアイドル性がまったく気にならない。

それぞれが自分の感性の中で、METALの中にメッセージ性、メッセージ性の中にMETALの爆音を上書きしてしまい、BABYMETALの持つ強烈な正のメッセージと一体化することに猛烈な精神的な快感を憶えてしまう。なにしろ、楽しいことで心を一杯にすることは快感ですからね。実際、老若男女・国籍・音楽の嗜好を問わず、多くの人が中毒!症状を起こしていることがその証明、ですね^^

 

BABYMETALの今後

ですから、もしもBABYMETALが今のままの方向で、楽曲のクオリティを落さずに活動を5年10年続けるならば、ロックの音楽史でも特筆されるバンドとなることは、間違いない、そのように思うわけです。

 

なお、年をとれば、Kawaii+METALは出来ないんじゃないか?という意見の方がいますが、そういうことはありません。Kawaiiはいくつになっても、姿形が違ってもKawaiiですし、たとえ若くとも美形であっても醜い人は(男女とも)醜いもの。

やはり、幽玄の美の元祖!世阿弥のいう「時分の花ではなく、誠の花を咲かせることができる自分であること」それが一番のポイントでありわけですね。

(参考:Kawaii+METALはなぜ世界で唯一無二なのか

 

    

 

すぅゆいもあの三姫の芸次第!ってことですね。(旗芸じゃないですよw)

 

 

追記:そぅそぅ、「リアルタイムに生きる」ってテーマを歌詞に絡めて書こうと思ってたんですが、なんか方向がズレました。また次の機会に書こうと思います。

 

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